“船着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなつき71.4%
ふなつ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「舟の中へ? それじゃなにかえ、宮川を下る筏舟いかだぶねの中へ隠れてこの船着ふなつきへ来て、夜になって忍んでここへやって来たというわけだね」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すぐ川堤かわづつみを、十歩とあしばかり戻り気味に、下へ、大川おおかわ下口おりくちがあつて、船着ふなつきに成つて居る。時に三艘さんぞうばかりながれに並んで、岸の猫柳に浮いて居た。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
小父おじさんが、ああして、くすりはこおぶって、諸国しょこくあるいていた時分じぶんに、もっとみなみ船着ふなつで、外国がいこくからわたってきた、くさ種子たねにいれました。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こいつは毎日、酒桶さかおけになって、揚子江の船着ふなつきという船着きを売り歩いておりますから、およそ船頭仲間のことなら何でも耳にしておりますでな
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)