“ふなつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船着83.3%
船岸8.3%
船著8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐ川堤かわづつみを、十歩とあしばかり戻り気味に、下へ、大川おおかわ下口おりくちがあつて、船着ふなつきに成つて居る。時に三艘さんぞうばかりながれに並んで、岸の猫柳に浮いて居た。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
にわかに、埋地うめちの闇や水明りの船岸ふなつきに、ワラワラと人影がうごき出す中を、一散に、船待ふなまち小屋へ目がけてきたのは、竹屋三位卿。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
広い闇を抱えた埋地うめち船岸ふなつきには荷主や見送りの提灯がいッぱいだ。口々にいう話し声が、ひとつの騒音となってグワーと水にひびいている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『懐硯』にも「早や敦賀に売られ、筒落米拾ひし事を忘れたか」とあるから、最初は船著ふなつきの落米をいったものらしい。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)