“船待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなまち50.0%
ふなま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にわかに、埋地うめちの闇や水明りの船岸ふなつきに、ワラワラと人影がうごき出す中を、一散に、船待ふなまち小屋へ目がけてきたのは、竹屋三位卿。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船待ふなまちにしては長過ぎるし、多少寝たには違いないが、絶えず気を張っているので、頭も鈍重どんじゅうになっているところへ、船出祝ふなでいわいに出された酒も少しは飲んでいたので、思わず、居眠りも出たというわけ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わが心故郷ふるさとにのみ引かれぬも苦しかりけり旅の船待ふなま