“舟人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなびと87.5%
かこ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは恋ヶ浦とも、国府の浦ともいう所と、舟人ふなびとから聞かされた。そして島の土を初めて踏んだ。——ともあれと、彼は旅籠はたごへ入って
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
商「旦那え、舟人ふなびとたちに聞合きゝあわせますと、おかと沖とは余程違ったものだそうですが、二人頼んでまいりました」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
遺憾なは「これより上へはどうしても今日はのぼれませんで」と舟人かこはまた棹をいっぱいに岩に当てて張り切ったことである。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
煙霧は模糊もことして、島のむこうの合流点の明るく広い水面を去来し、濡れに濡れた高瀬舟は墨絵の中のみのと笠との舟人かこに操られてすべって行く。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)