加平かへい)” の例文
その上加平かへいまでが、やあ公がびわの木をあらしすぎやしなかったかということを心配しだしたのである。
空気ポンプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
加平かへいは道に出ていって、南をみたり北をみたりして「パンクのくる」のを待つのだった。
空気ポンプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
よしさあも、くまさあも、きんさあも、鹿しかあんも今年はもう行かねえそうだ。りきやんと加平かへいが、行こか行くまいかと大分迷っとったがとにかくも一ぺん行って見ようといっとったよ」
最後の胡弓弾き (新字新仮名) / 新美南吉(著)
だがあんじたほどのことはなかった。はいっていった加平かへいは、そこにねそべって忍術本にんじゅつぼんを読んでいたやあ公と話し出したのである。みればやあ公はいつもの、あの心安いやあ公である。
空気ポンプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)