“嘉平”の読み方と例文
読み方割合
かへい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
用人の嘉平かへいという老人。また若党、仲間ちゅうげんたちは、お縫の部屋に、お縫が見えないのに騒ぎ出して、こっちへ向って駈けていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
参宮帰りに海賊船に乗ったのは豊橋某町の山村と云う豪家ごうかの親子で、父親は嘉平かへいと云い忰は嘉市かいちと云っていた。
参宮がえり (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この二階の食客いそうろうは。年ごろ二十七八にして。目鼻クッキリと少しけんはあれども。かかる顔だちをイキとやらたたえて。よろこべるむきの人もありとぞ。チョイと二ツにたたんだる嘉平かへいはかま
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)