“銀子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんす90.0%
ぎんこ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その梶川と一緒になって、内匠頭のやいばを奪りあげたという偶然にも些細な事で、お坊主の関久和へも、銀子ぎんす三十枚の賞賜が下がった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死ぬ、ときめていた間は、なんとも思わなかったが、この船の中に千貫目の銀子ぎんすが沈んでいるのかと思うと、妙な気がしないでもない。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼は幾度いくたびか彼の女銀子ぎんこの幻像を撲倒なぐりたおひき千切りしてきたのだが……と同時に、又自分自身を嘲笑ちょうしょうする言葉もあったろうが——歩き廻っているうち、いつの間にか、そんな荒れ果てた景色の中に
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)