“ぎんこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銀子33.3%
銀狐33.3%
銀茸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は幾度いくたびか彼の女銀子ぎんこの幻像を撲倒なぐりたおひき千切りしてきたのだが……と同時に、又自分自身を嘲笑ちょうしょうする言葉もあったろうが——歩き廻っているうち、いつの間にか、そんな荒れ果てた景色の中に
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
彼方のひょろ松の陰から、の旗でも流れて来るように巌流のすがたが駈けて来たのである。大きな業刀わざもののぬりざやが陽をね返し、銀狐ぎんこの尾のように光って見えた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鹿鞭ろくべんの汁の甘美さや、銀茸ぎんこのなめらかな感触や、杏仁湯の香気などが、くり返し味われまして、七面鳥や家鴨や熊掌ゆうしょうなどは、もう箸をつける者もなく冷たくなっていました。
立札:――近代伝説―― (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)