貨幣くわへい)” の例文
是等は玩弄品ぐわんろうひんか裝飾品か貨幣くわへいの如き用を爲せしもの容易ようゐ考定かうていする事能はずと雖も、石鏃せきぞく本來の用及ひ主要しゆゑうの用は、此所にかかげたる名稱めいせう意味いみする通り
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
徳川期になつて硬貨の贋造が益々おびたゞしく、藩札の僞造がまた相當にあつたらしく、更に明治以後の贋造については、古錢と貨幣くわへいの研究で有名な、山鹿義教やまがよしのり氏が
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
輸入ゆにふするくに貨幣くわへいでの買値かひね段々だん/\低落ていらくするのであるから買手かひてやすくなるわけである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
金銀がいろ/\の形で貨幣くわへいとして通用するやうになつてから、恐らく數百年も經つたことでせう、その間に戰亂や盜難を避けて大地の底に埋められ、そのまゝ忘れてしまつた額も
解禁かいきん確定かくていした今日こんにちおいては日本にほん貨幣價値くわへいかちもとふくして百ゑん貨幣くわへいは百ゑん通用つうようするやうになつてまへれいげた一ヤール五ゑん五十五せん輸入ゆにふ羅紗ラシヤは五ゑんへるやうになつたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)