“玩弄品”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもちゃ53.8%
おもちや23.1%
ぐわんろうひん7.7%
がんろうひん7.7%
トイス7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう三十を幾つも越した年紀としごろから思うと、小児こどもの土産にする玩弄品おもちゃらしい、粗末な手提てさげを——大事そうに持っている。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たゞ狡猾ずるさるだけは、こうして毎日まいにちなん仕事しごともなく、ごろごろとなまけてゐても、それでおなかかさないでゆかれるので、暢氣のんきかほをして、人間にんげんの子どもらの玩弄品おもちやになつて
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
其用は信仰上しんこうじやう關係を有するか、たん玩弄品ぐわんろうひんたるか未だつまびらかならずと雖も、間々製作せいさく巧妙こうめう精緻せいちなる物有るを以て見れば甲のかんがへの方實に近からんとおもはる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しかし、考えてみると、団扇や扇のようなものは元来どこまでが実用品で、どこまでが玩弄品がんろうひんであるか、それはわからない。
錯覚数題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
又た、尤も幼稚なる嬰児にても、美くしき玩弄品トイスを見てはく笑ひ、音楽の響には耳を澄ます事は、普通なる事実なり。