“眞暗”のいろいろな読み方と例文
新字:真暗
読み方割合
まつくら95.8%
まツくら4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとへに寄縋よりすがる、薄暗うすぐらい、えさうに、ちよろ/\またゝく……あかりつてはこの一點ひとつで、二階にかい下階した臺所だいどころ内中うちぢう眞暗まつくらである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いひにける物語二枝ふたつわか不題こゝにまた忠兵衞は主命なれば詮方なくいと云難いひがたき事の由を親子の者に云傳へ其所そこをばにげも出せしが追掛おひかけらる事もやとこゝろの恐れに眞暗まつくら散方さんばう跡を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あいちやんはちツとも怪我けがをしませんでした、一寸ちよツとあがつてうへましたがあたまうへ眞暗まツくらでした。あいちやんのまへには、もひとながみちがあつて、白兎しろうさぎがまだいそいでけてくのがえました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
最初さいしよあいちやんはした、それから今迄いまゝでことらうとしましたが、眞暗まツくら何一なにひとえませんでした。そこあいちやんは井戸ゐどの四はうて、其處そこ蠅帳はへちやうたなで一ぱいになつてることをりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)