“寄縋”の読み方と例文
読み方割合
よりすが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとへに寄縋よりすがる、薄暗うすぐらい、えさうに、ちよろ/\またゝく……あかりつてはこの一點ひとつで、二階にかい下階した臺所だいどころ内中うちぢう眞暗まつくらである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
みとめたが、萎々なえ/\として、兩方りやうはう左右さいうから、一人ひとり一方いつぱうひざうへへ、一人ひとり一方いつぱうの、おくれみだれたかたへ、そでおもてをひたとおほうたまゝ、寄縋よりすが抱合いだきあふやうに、俯伏うつぶしにつてなやましげである。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)