“萎々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なえなえ66.7%
しおしお22.2%
なえ/\11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺したい、殺したい、殺して死にたい思うても、そばへ行きゃ、ぼっとにおいのするばかりで、筋も骨も萎々なえなえと、身体がはや、湿ったのりのようになりますだで。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
湯原王ゆはらのおおきみ蟋蟀こおろぎの歌で、夕方のまだ薄い月の光に、白露のおいた庭に蟋蟀が鳴いている。それを聞くとわが心も萎々しおしおとする、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
むねれたやうにうなづいてつたが、汽車きしやられていさゝかの疲勞つかれまじつて、やまうつくしさにせられて萎々なえ/\つた、歎息ためいきのやうにもきこえた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)