“萎枯”の読み方と例文
読み方割合
すが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
利鎌の動く毎に、サッサッと音して寢る草には、萎枯すがれた桔梗の花もあつた。お定は胸に往來する取留もなき思ひに、黒味勝の眼が曇つたり晴れたり、一背負だけ刈るに、いつもより餘程長くかかつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
利鎌とがまの動く毎に、サツサツと音してる草には、萎枯すがれた桔梗の花もあつた。お定は胸に往来ゆききする取留もなき思ひに、黒味勝の眼が曇つたり晴れたり、一背負だけ刈るに、いつもより余程長くかゝつた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)