“湯原王”の読み方と例文
読み方割合
ゆはらのおおきみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湯原王ゆはらのおおきみ蟋蟀こおろぎの歌で、夕方のまだ薄い月の光に、白露のおいた庭に蟋蟀が鳴いている。それを聞くとわが心も萎々しおしおとする、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
湯原王ゆはらのおおきみの歌だが、娘子おとめが湯原王に贈った歌だとする説(古義)のあるのは、この歌に女性らしいところがあるためであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
湯原王ゆはらのおおきみが吉野で作られた御歌である。湯原王の事はつまびらかでないが、志貴皇子しきのみこの第二子で光仁天皇の御兄弟であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)