“内中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちぢう60.0%
うちじゅう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとへに寄縋よりすがる、薄暗うすぐらい、えさうに、ちよろ/\またゝく……あかりつてはこの一點ひとつで、二階にかい下階した臺所だいどころ内中うちぢう眞暗まつくらである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
年少としわかくて屈竟くつきやうきやくは、身震みぶるひして、すつくとつて、内中うちぢうめるのもかないで、タン、ド、ドン!との、其處そこしとみけた。——
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わかくて屈竟くっきょうなその客は、身震いして、すっくと立って、内中うちじゅうで止めるのもかないで、タン、ド、ドン! とその、其処のしとみを開けた。——
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで夫人は内中うちじゅう雇人やといにんを客間に呼び集めた。何となく物々しい光景だった。五人の男女が入口のドアの前に目白押しに並んで、もじもじしていた。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)