“寄寓”の読み方と例文
読み方割合
きぐう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この女はある親戚のうち寄寓きぐうしているので、そこが手狭てぜまな上に、子供などが蒼蠅うるさいのだろうと思った私の答は、すこぶる簡単であった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
僕が首尾よく大学の医科に入学した時、国の父親からの云いつけだといって、以前寄寓きぐうした松山という男が僕の下宿を訪ねて来た。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼等は今私の妹の所に寄寓きぐうしておりますが、妹には三人の子供がありますので、ペータアがその四人目の子になるでありましょう
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)