“巳之吉”の読み方と例文
読み方割合
みのきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蛇の文身をしている巳之吉みのきちと、いのししの文身をしている亥太郎いたろうと三人だけですが、その三人が、何か命がけの争いをしているらしゅうございます
多摩川たまがわべりになった調布ちょうふの在に、巳之吉みのきちという若い木樵きこりがいた。その巳之吉は、毎日木樵頭さきやま茂作もさくれられて、多摩川の渡船わたしを渡り、二里ばかり離れた森へ仕事に通っていた。
雪女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いつぞやの野村巳之吉みのきちと云う人の写真に、陣場夫人のこの手紙も添えて、こう云う話があるのですが如何ですか、陣場さんは兎に角見合いをさせることを急いでおられるようですが
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)