“巳代吉”の読み方と例文
読み方割合
みよきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
デデンは唖の巳代吉みよきちが事である。唖で口が利けぬが、挨拶あいさつをする場合には、デデンと云う声を出す。彼は姦淫かんいんの子である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
小僧の巳代吉みよきちを呼んでもらひました、十七といふにしては大柄で、結構力仕事も出來さうですが、人間は少し甘口らしく、顏一面にすごいニキビの吹き出して居るのが氣になります。
銭形平次捕物控:260 女臼 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
頬冠りした主人の久さんは、例の厚い下唇を突出つきだしたまゝ、吾不関焉と云う顔をして、コト/\わらを打って居る。婆さんや唖の巳代吉みよきちは本家へ帰ったとか。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)