ぞう)” の例文
ぞうの大飛行船が船首を並べて断雲の間を飛行している、その上空に追い迫った一隊の爆撃機が急速なダイヴィングで小石のごとく落下して来て
からすうりの花と蛾 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのそば半襦袢はんじゅばん毛脛けずねの男たちが、養蚕ようさん用の円座えんざをさっさっと水に浸して勢いよく洗い立てる。からの高瀬舟が二、三ぞう
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
北方きたかた本郷ほんごうというところで、私たちは三ぞうの水車船を見た。また下流で二艘の同じような船を見た。船には家があり横の両側には二台ずつの軽い小板こいたの水車が廻っていた。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)