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新艘卸
読み方 | 割合 |
しんざうおろ | 50.0% |
しんざうおろし | 50.0% |
聞て大きに
悦び是迄何事に
依ず御
運強き吉兵衞樣の
商賣初といひ天神丸の
新艘卸し
傍々以て
御商賣は
御利運に疑ひなしお
目出度/\と
祝ひつゝ吉兵衞を
造り
極月廿八日は吉日なりとて西濱にて
新艘卸しをなし大坂へ
廻して
一商賣せん
積りなりし此事は
兼て吉兵衞も
承知の事なれば心に思ふ樣是より
西濱に到り
船頭を
得られたれば
此度旦那の
仰に
別家でも出し
遣すべきか幸ひ天神丸の
新艘卸なれば其方
上乘して大坂へなり又は江戸へなり
勝手な所で一
旗揚べしとて手元金として七百兩を