“族”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やから37.5%
うから23.6%
ぞく19.4%
ぞう8.3%
ともがら2.8%
ウカラ1.4%
たぐい1.4%
まき1.4%
むれ1.4%
トモガラ1.4%
ファミリー1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
DS の昼と悪魔の夜と交々こもごもこの世をべん事、あるべからずとは云い難し。されどわれら悪魔のやからはそのさが悪なれど、善を忘れず。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うからに持ちながら、人に奪らるゝことやある! いで、取り返して、わが妻にせむ! 一圖に思ひ切つては、鐵壁も避けぬ盛遠。
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)
さればといって——それにグズグズ手間てまどっているまに、呂宋兵衛るそんべえぞくてんおかから道をかえて、勝頼公かつよりこうをとおく護送ごそうしてしまったら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
は老い、は嘆けり。は白し、早や輝けり。は消えむ、ああ早や、が妻、が子、いろとぞうの、残れる者、ことごとくめつせん。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
不勝手なるともがら片づき候に金銀の用意これなく自然と時節を送り候ときは男女の道おのずから正しからざることに至り候。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ウカラびとの深き思ひを 負ふ身なり。ますら雄ごころ ふりおこすべし
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
御存じでしょうか。——かの山と雲の棧道かけじ騾馬らばは霧の中に道を求め、いわあなには年経し竜のたぐい棲む……
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
夜闇よやみの庭先の忍逢いに、なんのための面甲かと理解に苦しんでいたが、癩者かたいまきというなら話は至極疏通する。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼等にまじりて、神にさからへるにあらず、また忠なりしにもあらず、たゞ己にのみ頼れるいやしき天使のむれあり 三七—三九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
此地コノクニへ度らまくホリつれども、度らん由無かりし故に、海の和邇ワニを欺きて言いけらく、吾と汝とトモガラの多き少きを競べてん。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
この人は三次方程式を三項式と四項式との二種に区別し、その各種をそれぞれファミリーに別ち、各族をスペーシスに別けた。その各属は別々に論じたのであるが、しかし一種の一般方式プランに拠ったのである。
芸術と数学及び科学 (新字新仮名) / 三上義夫(著)