“族(ぞく)” の例文
さればといって——それにグズグズ手間(てま)どっているまに、呂宋兵衛(るそんべえ)一族(ぞく)が天(てん)ヶ丘(おか)から道をかえて、勝頼公(かつよりこう)をとおく護送(ごそう)してしまったら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある動物の一族(ぞく)が死にたえるのは、たいてい人間にやっつけられるためです。しかし、黒ネズミの場合はそうではありません。
北條某(ほうじょうなにがし)とやら申(もう)す老獪(ずる)い成上(なりあが)り者(もの)から戦闘(たたかい)を挑(いど)まれ、幾度(いくたび)かのはげしい合戦(かっせん)の挙句(あげく)の果(はて)が、あの三年(ねん)越(ご)しの長(なが)の籠城(ろうじょう)、とうとう武運(ぶうん)拙(つたな)く三浦(みうら)の一族(ぞく)は
ヨーロツパでもハンガリーなどでは即(すなは)ちマギアール族(ぞく)で東洋民族(とうやうみんぞく)であるから、苗字(めうじ)を先(さき)にし、名(な)を後(あと)にする。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ベンヺ カピューレットの一族(ぞく)のチッバルトが、ロミオが父者(てゝぢゃ)へ宛(あ)てゝ、書面(しょめん)をば送(おく)ったさうな。
「何よりですよ。一つ季節の好い時に一族(ぞく)郎党(ろうとう)を呼び集めて、大々的にお祝いを致しましょう」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
この王子は、眠っている王女の一族(ぞく)が、とうに死にたえて、そのあとに代って来たべつの王家の王子で、その日はちょうど、そのへんに狩(かり)に出かけて来たかえり道なのです。
眠る森のお姫さま (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
腹を切つた宇佐美左門の一族(ぞく)は、非は此方にもあつて敵討も果し合ひもならず、さうかと言つて、此態も捨て兼ねて、長い間散々搜し拔いた末、麹町九丁目の鍵屋金右衞門が
山(やま)の中(なか)に古池(ふるいけ)がありました。そこに蛙(かへる)の一族(ぞく)が何不自由(なにふじいう)なく暮(く)らして、住(す)んでをりました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
其後(そののち)、田常(でんじやう)が簡公(かんこう)を殺(ころ)すに及(およ)んで、盡(ことごと)く高子(かうし)・國子(こくし)の族(ぞく)を滅(ほろぼ)す。常(じやう)の曾孫(そうそん)和(わ)に至(いた)りて(三三)自立(じりふ)し、因(いん)、齊(せい)の威王(ゐわう)と爲(な)る。兵(へい)を用(もち)ひ威(ゐ)を行(おこな)ふ、大(おほい)に穰苴(じやうしよ)の法(はふ)に(三四)放(なら)へり。
果(はた)して然(しか)らば、ロアイヤル港(こう)や、昔(むかし)ベスンバ族(ぞく)のゐた部落(ぶらく)は右(みぎ)の現象(げんしよう)を起(おこ)すに最(もつと)も適當(てきとう)な場所(ばしよ)であつて、此等(これら)の地方(ちほう)は他(た)の大地震(だいぢしん)によつて再(ふたゝ)び同樣(どうよう)の現象(げんしよう)を起(おこ)すこともあるであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
族(ぞく)あり其郷ピュラケーと*デーメーテールの聖地たる 695
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
わたしはあなたとどちらが一族(ぞく)が多いか競(くら)べて見ましよう。
あれほど長いこと敵(てき)を苦しめぬいてきたこの黒ネズミ族(ぞく)の最後のかわりかたに、驚(おどろ)かないものはありませんでした。
私(わたくし)の隠(かく)れていた所(ところ)は油壺(あぶらつぼ)の狭(せま)い入江(いりえ)を隔(へだ)てた南岸(なんがん)の森(もり)の蔭(かげ)、そこにホンの形(かた)ばかりの仮家(かりや)を建(た)てて、一族(ぞく)の安否(あんぴ)を気(き)づかいながら侘(わび)ずまいをして居(お)りました。
ピューッ、ピューッと顔をかすっていく風の絶(た)えまにはるかに下をみてあれば、もう和田呂宋兵衛(わだるそんべえ)一族(ぞく)の列は蟻(あり)のように小さく見えながら、天ヶ丘の石段を降(お)りきっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
というのは、大昔から、白(しら)はね族(ぞく)の一ばん年上のものが、この名誉(めいよ)をになうはずになっていたのです。
私(わたくし)はどこまでも三崎(みさき)に留(とど)まり、亡(な)き良人(おっと)をはじめ、一族(ぞく)の後(あと)を弔(とむら)いたいのでございます……。
話をきけば、夜明けとともに、若君(わかぎみ)の伊那丸(いなまる)は、ふたりを力に、天(てん)ヶ丘(おか)から降(お)りてくる和田呂宋兵衛(わだるそんべえ)の一族(ぞく)をむかえ、桑名(くわな)に送られる父勝頼君(かつよりぎみ)をうばいとらねばならぬとのことである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
馬騰(ばとう)と一族(ぞく)
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)