“古池”の読み方と例文
読み方割合
ふるいけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われさ行水ぎょうずいするだらかえる飛込とびこ古池ふるいけというへ行けさ。化粧部屋のぞきおって白粉おしろいつけてどうしるだい。白鷺しらさぎにでも押惚おっぽれたかと、ぐいとなやして動かさねえ。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ああ、これでついに、籠のごとき大内裏から世間という大空へけ出たのだ。ふたたび、宮門へ還る日には、もはや内裏を、幕府に都合のよい古苑こえん古池ふるいけにはしておらぬぞ。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
には古池ふるいけつて、そのほとりおほきな秋田蕗あきたふきしげつてたので、みな無理むりふき本宗匠もとそうせうにしてしまつたのです、前名ぜんめう柳園りうゑんつて、中央新聞ちうわうしんぶん創立そうりつころ処女作しよぢよさくを出した事が有る
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)