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古池
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ふるいけ
ふりがな文庫
“
古池
(
ふるいけ
)” の例文
われさ
行水
(
ぎょうずい
)
するだら
蛙
(
かえる
)
飛込
(
とびこ
)
む
古池
(
ふるいけ
)
というへ行けさ。化粧部屋
覗
(
のぞ
)
きおって
白粉
(
おしろい
)
つけてどうしるだい。
白鷺
(
しらさぎ
)
にでも
押惚
(
おっぽ
)
れたかと、ぐいとなやして動かさねえ。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ああ、これでついに、籠のごとき大内裏から世間という大空へ
翔
(
か
)
け出たのだ。ふたたび、宮門へ還る日には、もはや内裏を、幕府に都合のよい
古苑
(
こえん
)
と
古池
(
ふるいけ
)
にはしておらぬぞ。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
庭
(
には
)
に
古池
(
ふるいけ
)
が
在
(
あ
)
つて、
其
(
その
)
畔
(
ほとり
)
に
大
(
おほ
)
きな
秋田蕗
(
あきたふき
)
が
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
たので、
皆
(
みな
)
が
無理
(
むり
)
に
蕗
(
ふき
)
の
本宗匠
(
もとそうせう
)
にして
了
(
しま
)
つたのです、
前名
(
ぜんめう
)
は
柳園
(
りうゑん
)
と
云
(
い
)
つて、
中央新聞
(
ちうわうしんぶん
)
が
創立
(
そうりつ
)
の
頃
(
ころ
)
に
処女作
(
しよぢよさく
)
を出した事が有る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
に
古池
(
ふるいけ
)
がありました。そこに
蛙
(
かへる
)
の一
族
(
ぞく
)
が
何不自由
(
なにふじいう
)
なく
暮
(
く
)
らして、
住
(
す
)
んでをりました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
古池
(
ふるいけ
)
には早くも
昼中
(
ひるなか
)
に
蛙
(
かはづ
)
の
声
(
こゑ
)
が
聞
(
きこ
)
えて、去年のまゝなる
枯草
(
かれくさ
)
は水にひたされて
腐
(
くさ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
ひとり浮びて
古池
(
ふるいけ
)
に
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
(ほとゝぎすなきつるかたをながむれば)——(それにつけてもかねのほしさよ、)——
一寸
(
ちよつと
)
見本
(
みほん
)
がこんなところ。
古池
(
ふるいけ
)
や、でも
何
(
なん
)
でも
構
(
かま
)
はぬ、といつた
話
(
はなし
)
がある。もつともだ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
束
(
たば
)
になつて
倒
(
たふ
)
れた
卒塔婆
(
そとば
)
と共に
青苔
(
あをごけ
)
の
斑点
(
しみ
)
に
蔽
(
おほ
)
はれた
墓石
(
はかいし
)
は、岸と
云
(
い
)
ふ限界さへ
崩
(
くづ
)
れてしまつた
水溜
(
みづたま
)
りのやうな
古池
(
ふるいけ
)
の中へ、
幾個
(
いくつ
)
となくのめり込んで
居
(
ゐ
)
る。
無論
(
むろん
)
新しい
手向
(
たむけ
)
の花なぞは一つも見えない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
唄
(
うた
)
の
床柱
(
とこばしら
)
ではないが、
別莊
(
べつさう
)
の
庭
(
には
)
は、
垣根
(
かきね
)
つゞきに
南天
(
なんてん
)
の
林
(
はやし
)
と
云
(
い
)
ひたいくらゐ、
一面
(
いちめん
)
輝
(
かゞや
)
くが
如
(
ごと
)
き
紅顆
(
こうくわ
)
を
燭
(
とも
)
して、
水晶
(
すゐしやう
)
の
火
(
ひ
)
のやうださうで、
奧
(
おく
)
の
濡縁
(
ぬれえん
)
を
先
(
さき
)
に
古池
(
ふるいけ
)
が
一
(
ひと
)
つ、
中
(
なか
)
に
平
(
たひら
)
な
苔錆
(
こけさ
)
びた
石
(
いし
)
がある。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
池
常用漢字
小2
部首:⽔
6画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代