“何不自由”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なにふじいう50.0%
なにふじゆう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やまなか古池ふるいけがありました。そこにかへるの一ぞく何不自由なにふじいうなくらして、んでをりました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
しらせけるにそ初瀬留は打驚うちおどろ早速さつそくきたりて吉之助にひ私し故に御勘當ごかんだうの御身となられし由さぞかしにくき者と思召おぼしめされんが此上は私し何事も御見繼おみつぎ申さんにより何處いづくへも行き給はず五八の方に居給へとて夫より呉服屋ごふくやへ言ひ付吉之助が衣類いるゐ其外そのほか何不自由なにふじいうなくおくりければ是ぞ誠に鷄卵たまごに四かく眞實しんじつ仕送しおくらるゝ身は思ふなるべし或日五八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おじいさんは、ただしいみちさとったばかりに、それからは、やとにんにも尊敬そんけいされ、ひとりぽっちでさびしくなく、からだがきかなくても、何不自由なにふじゆうなく、らすことができたのであります。
夏とおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしも、はじめは、何不自由なにふじゆうなく、かわいがられたものだ。それを、どういうわけか、いつからともなくきらわれて、わたしは、ついに、おいてきぼりにされて、ぬしは、どこへかいってしまった。
森の中の犬ころ (新字新仮名) / 小川未明(著)