“何不足”の読み方と例文
読み方割合
なにふそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったいわたくしはもう二千ねんむかしからこのみずうみの中にんで、何不足なにふそくなくらしていたものでございます。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
いま自分じぶんまへすわつてゐる叔母をばは、たつた一人ひとりをとこんで、そのをとこ順當じゆんたうそだつて、立派りつぱ學士がくしになつたればこそ、叔父をぢんだ今日こんにちでも、何不足なにふそくのないかほをして
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
どんな天気てんきにでも、外にいるのになれているらしく、寒いのなどは、平気へいきのように見えました。もうひとりのほうは、ふとっていて、身なりもりっぱで、何不足なにふそくないお百姓ひゃくしょうさんのようでした。