“仕送”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおくり64.3%
しおく35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既に幾たびも君が学資に窮して、休学のむを得ざらんとするごとに、常にフランス文の手紙がそって、行届ゆきとどいた仕送しおくりがあったではないか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
僕の隣の部屋へ一月前から移つて来たピエルと云ふ青年は地方官の息子だが、女の為に巴里パリイの大学を中途でして親父おやぢ仕送しおくりで遊んで居る男だ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
たのみ彼の金子を以て何方いづかたへか住込仕送しおくり用人に成んと心掛けしに幸ひ嘉川家にて仕送り用人を召かゝへたしとのことに付多兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
道子みちこ三月みつきたゝぬうち立派りつぱかせにんとなり、はゝへの仕送しおくりにはなんとゞこほりもなくやつてつたが、ほどなく其母そのはゝ急病きふびやうんでしまひ、道子みちこはそれから以後いごみせかせかね
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)