“仕合”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しあわせ32.4%
しあわ26.5%
しあはせ13.7%
しあは10.8%
しあい4.9%
しあ2.9%
しやわ2.0%
しやわせ2.0%
しあひ1.0%
しやあ1.0%
(他:3)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“仕合”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸27.4%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.5%
歴史 > 伝記 > 個人伝記1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのの夢に藤尾は、驚くうちはたのしみがある! 女は仕合しあわせなものだ! と云うあざけりれいを聴かなかった。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——藤尾と約束をした小野さんは、こんな風に約束を破る事が出来たら、かえって仕合しあわせかも知れぬと思いつつ煙草の煙を眺めている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところで、お前さんは、まだこういうことを知ってるかい? 乞食こじきっていうものは、あたしたちより仕合しあわせなんだよ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
それはさて置き、恒川警部の努力によって、畑柳倭文子と茂少年を、無事取戻すことが出来たのは、何よりの仕合しあわせであった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「しかし、あの子はお乳がないとこまるから、母さまのそばにゐた方が仕合しあはせだ。それでは四人で一しよにくらしていかう。」
星の女 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
仕合しあはせなことにさきに一等看護婦になつてゐた智恵子の姪のはる子さんといふ心やさしい娘さんに最後まで看護してもらふ事が出来た。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
若い二人は、ちやうど二つの小鳩こばとのやうに仲よくくらしました。みんなは、二人を見て、世の中にこれほど仕合しあはせな人はないだらうと思ひました。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
それも「常盤ときわ」の「しるこ」に匹敵ひつてきするほどの珈琲コーヒーませるカツフエでもあれば、まだ僕等ぼくら仕合しあはせであらう。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二人ふたりは、みちうえで、竹刀しないりまわしながら、仕合しあいのまねごとをはじめたのです。
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
正二しょうじは、今度こんど仕合しあいをしても、自分じぶんは、じゅうぶんてる、といわぬばかりの調子ちょうしでありました。
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
「わりも、独り身で寂しかじゃろな。魂のなかけだもんでさえ、夫婦みょうと仕合しあわせに飯をたべているからな」
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
わたくし拳鬪けんとう仕合しあひはことはあるが、まだやつたことは一もない
「実にお前は仕合しやわせだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
まるで門訴もんそでもするような姿で、お女郎買に往ったッけが、若え時分というものは仕様がねえもんだね、今じゃアおめえの婆さんが悦んでるぜ、忰は固く成ってわし仕合しやわせだって、えもんとした忰がけえって来て儲かりましたってよ
さすがに一方口いつぱうぐちにはあらで山の手の仕合しやわせは三尺ばかりの椽の先に草ぼうぼうの空地面、それがはじを少し囲つて青紫蘇あをぢそ、ゑぞ菊
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雨戸あまどはいつも不用心ぶようじんのたてつけ、流石さすがに一ぱうぐちにはあらでやま仕合しやわせは三じやくばかりゑんさきくさぼう/\の空地面あきぢめん
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また時とすると、うでよりも口の仕合しあひになつてしまふ。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
もつとも、負けてもじつはおごつていたゞく方がおほかつたがどういふのかこの師弟してい勝負せうふはとかくだれちで、仕舞しまひにはれうとも憂鬱ゆううつになつて、むつつりしたこはいかほつきでへん意地いちにかかつた仕合しあひになつてしまふ。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
今は御運が悪くって山家へ這入って居る様子だが、彼の姉さんを嫁にもれえてえが傳次お前は同じ村に居るなら相談して貰いてえと頼まれましたが、そうすれば弟御様おとゝごさまは一緒に引取り、先方むこうで世話をしようと云う、お前さんも弟様にいさん仕合しやあせで
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
旧来の通称の儘のは、茶珍チヤチン徳珍トクチン鈍宝ドンボオ道木ドオキ綿帽子ワタボオシ仕合シヤワセ午造ゴゾオ宝楽ホオラクカミナリトビ鍋釜ナベカマなどいふ、思案に能はぬのもある。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その後青山英和学校も仕合マッチ出掛でかけたることありしかど年代は忘れたり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
○ベースボール に至りてはこれを行う者極めて少くこれを知る人の区域もはなはせまかりしが近時第一高等学校と在横浜米人との間に仕合マッチありしより以来ベースボールという語ははしなく世人の耳に入りたり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
競技が国内ばかりでなく、外国人相手をもするやうになつたことを歌つたもので、随筆に、『近時第一高等学校と在横浜米人との間に仕合マツチありしより以来ベースボールといふ語は端なく世人の耳に入りたり』云々ともある。
子規と野球 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)