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仕合
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しあい
ふりがな文庫
“
仕合
(
しあい
)” の例文
一度、
仕合
(
しあい
)
谷の南を限る山の鼻を踰える際、崖を下って
汀
(
みぎわ
)
を辿れば三時間も近廻りとなるというので、私は下ろうではないかと長次郎に勧めて見た。
黒部川を遡る
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
ところが
寛文
(
かんぶん
)
七年の春、
家中
(
かちゅう
)
の武芸の
仕合
(
しあい
)
があった時、彼は
表芸
(
おもてげい
)
の
槍術
(
そうじゅつ
)
で、相手になった侍を六人まで突き倒した。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夫人はもう未練のある証拠を眼の前に突きつけて津田を
抑
(
おさ
)
えたと同じ事であった。自白後に等しい彼の態度は二人の
仕合
(
しあい
)
に一段落をつけたように夫人を強くした。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕合
(
しあい
)
に行って死んだと聞き、ふだんお酒が好きだった事など思い出し……お屋敷の往き帰りに、花でもあれば上げたり、時にはお酒など上げに来たまででございます
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
正二
(
しょうじ
)
は、
今度
(
こんど
)
、
仕合
(
しあい
)
をしても、
自分
(
じぶん
)
は、じゅうぶん
勝
(
か
)
てる、といわぬばかりの
調子
(
ちょうし
)
でありました。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
二人
(
ふたり
)
は、
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
で、
竹刀
(
しない
)
を
振
(
ふ
)
りまわしながら、
仕合
(
しあい
)
のまねごとを
始
(
はじ
)
めたのです。
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日ならず二人は綱利の前で、晴れの
仕合
(
しあい
)
をする事になった。
始
(
はじめ
)
は甚太夫が兵衛の
小手
(
こて
)
を打った。二度目は兵衛が甚太夫の
面
(
めん
)
を打った。が、三度目にはまた甚太夫が、したたか兵衛の小手を打った。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「どうしても、
背
(
せ
)
の
高
(
たか
)
いものがとくさ。
正
(
しょう
)
ちゃん、いつか
仕合
(
しあい
)
してみない。」
はととりんご
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“仕合”の意味
《名詞》
仕合(しあい)
試合に同じ。
(出典:Wiktionary)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“仕合”で始まる語句
仕合者
仕合場
仕合好
仕合故
仕合谷
仕合せな夢