“竹刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しない83.5%
しなひ12.4%
しなへ2.1%
ちくとう1.0%
やっとう1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはわからない——最近になって復興して、竹刀しないの声に換ゆるに読書の声を以てした道場の賑わいも、明日からは聞えないのです。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
申分の無い普請で、部屋の外、納戸なんどになつて居る板敷の長四疊には、めん籠手こて塗胴ぬりどうや、竹刀しなひなどが、物々しくも掛けてあるのです。
ある未亡人びばうじんなどは日本の物事と云へばなにでも愛着して、同じ仲間の婦人と竹刀しなへを執つて撃剣をしたり経を読んだりなんかするさうだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
是から竹刀ちくとうを買って来て、間が有れば前の畑にむしろを敷きまして剣術を教えまするが、親の敵姉の敵夫の敵を捜して、水司又市を討たんければ成らぬと云う一心でございますから、教えようも教えよう
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しきりに竹刀やっとうの声が聞こえ、もうじき於玉ヶ池の千葉先生の道場ちかくへすらきていたのだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)