“竹箆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけべら50.0%
しっぺい31.3%
しっぺ12.5%
しつぺい6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ黒いかめを一具、尻からげで坐った腰巻に引きつけて、竹箆たけべら真黒まっくろな液体らしいものを練取っているのですが、粘々ねばねばとして見える。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さんたる金剛石ダイヤモンドがぎらりと痛く、小野さんの眼に飛び込んで来る。小野さんは竹箆しっぺいでぴしゃりと頬辺ほおぺたたたかれた。同時に頭の底で見られたと云う音がする。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その半面に私はときどき、とても子供が感じられない深い残酷さの竹箆しっぺ返しとして、あの先生がこの学校へ出られないようにする方法がないものかとも考えていた。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「金でなきアいゝでせう、竹箆しつぺいとか、餅菓子とか——」