“竹箆返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しっぺいがえ75.0%
しっぺがえ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君こそ少し気をつけるが好い」と自分は三沢に竹箆返しっぺいがえしを喰わしてやった。すると三沢は真面目まじめな顔をして「なぜ」と反問して来た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と安子夫人は早速竹箆返しっぺいがえしをする。摺った揉んだでナカ/\手間がかゝる。それからイヨ/\本式の御挨拶に移る。
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
帳場はあざ笑って脚の立たない馬は、金を喰う機械見たいなものだといった。そして竹箆返しっぺがえしに跡釜あとがまが出来たから小屋を立退けとせまった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
……だからその心配するところは、正月東京で芝居が出来るかどうかということである、十一月無理を通しているだけ、ことによると竹箆返しっぺがえしに、大きに春は名古屋へでもやられるかも知れない。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)