“マツチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:まつち
語句割合
燐寸88.5%
試合3.8%
仕合3.8%
真土3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、たもとから卷莨まきたばこつて、燐寸マツチつた。くちさき𤏋ぱつえた勢付いきほひづいて、わざけむりふかつて、石炭せきたんくさいのをさらつて吹出ふきだす。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
選手は衝天の意気を以て丗七年春の対慶応戦を待ち、天下は来る可き早慶のエキサイチング試合マツチを期待した。
早稲田大学に初めて野球部なるものゝ存在を見たのは、忘れもせぬ三十四年の十一月で、寒風肌を刺す戸山原頭とやまげんとうに、発会試合マツチを挙げた其日の寒さは、今思ひ出しても襟元がぞく々する位だ。
『近時第一高等学校と在横浜米人との間に仕合マツチありしより以来ベースボールといふ語は端なく世人の耳に入りたり』云々ともある。
子規と野球 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
イソ上布留カミフルの命は、嫋女タワヤメマドひによりて、馬じもの縄とりつけ、鹿シヽじもの弓矢カクみて、大君の命畏み、天サカ鄙辺ヒナベ退マカる。ふるごろも真土マツチの山ゆ帰り来ぬかも(万葉集巻六)
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)