“マッチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:まっち
語句割合
燐寸81.7%
早附木2.4%
燧火2.4%
摺附木1.6%
火燧1.6%
燐枝1.6%
燧木1.6%
寸燐0.8%
摺付木0.8%
仕合0.8%
焠児0.8%
憐寸0.8%
洋寸0.8%
燧寸0.8%
燧灯0.8%
蘭法附木0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒を連らねて並んでいる燐寸箱のように小さい、そうして燐寸箱のレッテルのように俗悪に、でも大変綺麗に彩色された娼家が
赤げっと 支那あちこち (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうしているうちに、長崎屋が、地袋の棚から早附木をさぐり出してきて蝋燭の火をともす。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その晩、また昨夜のように、燧火だけは枕頭へ置いて火の用心には消して寝たんですが。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「はい、」と潤んだ含声の優しいのが聞えると、摺附木る。小さな松火真暗な中に、火鉢の前に、壁の隅に、手拭のった下に、中腰で洋燈火屋を持ったお雪の姿を鮮麗し出した。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
火燧々々、と女どもが云う内に
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
通りがかりに、ちょいとほんの燐枝を買いに入ったばかりで、あんな、恐ろしい、わしい不気味なものを、しかも昼間見ようとは、それこそ夢にも知らなかった。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
遣らねえものは燧木賭博椋鳥を引っかける事ばかり。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「はあい。こうやってを切っては城下へ持って出ます」と源兵衛は荷をして、その上へ腰をかける。煙草入を出す。古いものだ。紙だかだか分らない。余は寸燐してやる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
敷島のさきに付けて吸ってみると、鼻から煙が出た。なるほど、吸ったんだなとようやく気がついた。寸燐は短かい草のなかで、しばらく雨竜のような細い煙りを吐いて、すぐ寂滅した。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あああの中に大切の摺付木を入れて置いたのだが——とあわて出したのは後の祭りであります。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それを目の子勘定のように食卓の上に置き並べ、次に取り出したのが新しい摺付木であります。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また新橋組と工部と仕合いたることもありしか。その後青山英和学校も仕合出掛けたることありしかど年代は忘れたり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
知る人の区域もかりしが近時第一高等学校と在横浜米人との間に仕合ありしより以来ベースボールという語ははしなく世人の耳に入りたり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)
静にしたりし貫一は忽ち起きて鞄を開き、先づかの文をし、焠児りて、封のままなるそのに火を移しつつ、火鉢の上に差翳せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
佐「甘糟、焠児を持つてゐるか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あわてて憐寸をくわえて煙草をろうとしたり—— in a word、どの影法師も困り入ってただやたらにうろうろしている——。
極めて小さな穴だが月野博士は注意してその中を覗いていたが、何を思ったか洋寸を出して火を点ずるとパッと火が付いた。
月世界跋渉記 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
燧寸の箱のようなこんな家に居るにゃあ似合わねえが過日までをやってた名残を見せて、今の今まで締めてたのが無くなっているつきのしさが、あに眼にみて
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と黒門の年若な逗留客は、火のない煙草盆の、に上の方で、燧灯って、いつけた煙草の火が、その色の白い頬に映って、長い眉を黒く見せるほどの内は薄暗い。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうして蘭法附木で袂に火を放って走りまわりましたならば、そこここから火事になりましょう。火薬庫も破裂しましょう。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)