“松火”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいまつ96.4%
まつ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、この一団だが近づいて来て、茅野雄の前までやって来ると、予定の行動ででもあるかのように、足を止めて松火たいまつをかかげた。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
犬の眼は、松火たいまつの焔に向って、くわっと開いているけれど、口から血を吐いているところを見ると、完全に死んでいるのである。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抜いた刀を肩にかつぎ、ヒラリと庭へ躍り出たが、見れば庭園にわの四方八方ありの這い出る隙間もなく鎧武者よろいむしゃヒシヒシと取り囲み、高張り提灯ぢょうちん松火まつ篝火かがりび、真昼の如くえ光り
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)