“庭園”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていえん42.9%
にわ21.4%
ていゑん14.3%
ガーズン7.1%
ガーデン7.1%
ジャルダン7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汽船きせんがこのしまきました。そのふねには、一人ひとり大金持おおがねもちがっていましたが、上陸じょうりくすると、庭園ていえん主人しゅじんのところにやってきました。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
仕方がないからその消えたランプをそこへ置いて、それから庭園にわへ踏みだした。砂利が靴の下でざくざく鳴って、篠つく雨が両人ふたりを叩いた。
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
むかしそう武帝ぶていむすめ壽陽じゆやう麗姫れいき庭園ていゑんするときうめはなりて一片ひとひらかんばせかゝる。おもかげまたたぐふべきものなかりしより、當時たうじ宮女きうぢよみなあらそつて輕粉けいふんもつかほ白梅しらうめはなゑがく、しようして梅花粧ばいくわしやうふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かなりたくさんな種類で、一々名前が標示してあるから、私のような植物の知識の貧寒な者にも興味は湧くが、それを見て私は東京砧村にある市河君設計のシェイクスピア庭園ガーズンを思い出した。
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
しかし島崎は自己の才分を生かしていつか悧巧りこうに波止場ゴロなどとの縁を切って、今では山の手に庭園ガーデン付きの宏壮な邸宅や厩舎きゅうしゃをもって、取り澄ましている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さ、庭園ジャルダンに出て馬車屋の挨拶と夕陽の色を吸いましょうね。おお・ゔ・おあある、ムシュウ!
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)