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庭園
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にわ
ふりがな文庫
“
庭園
(
にわ
)” の例文
仕方がないからその消えたランプをそこへ置いて、それから
庭園
(
にわ
)
へ踏みだした。砂利が靴の下でざくざく鳴って、篠つく雨が
両人
(
ふたり
)
を叩いた。
犬舎
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
というのは、夫を失って悲歎に暮ていなければならない筈の瑠璃子が、さも呑気らしく、微笑さえ浮べて、月夜の
庭園
(
にわ
)
のそぞろ歩きをしているとは、ちと変ではないか。
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
抜いた刀を肩に
担
(
かつ
)
ぎ、ヒラリと庭へ躍り出たが、見れば
庭園
(
にわ
)
の四方八方
蟻
(
あり
)
の這い出る隙間もなく
鎧武者
(
よろいむしゃ
)
ヒシヒシと取り囲み、高張り
提灯
(
ぢょうちん
)
、
松火
(
まつ
)
、
篝火
(
かがりび
)
、真昼の如く
焔
(
も
)
え光り
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
アルトヴェル氏は、窓掛をあげて、真暗な
庭園
(
にわ
)
の方を覗いてみると、濡れた樹々の枝は
刃
(
やいば
)
のように光り、秋の木の葉が風に吹きまくられて、ばらばらっと壁を打った。
犬舎
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
雨の音が一きわ騒がしくなって、風が煙突に
呻
(
うな
)
り、
庭園
(
にわ
)
の方では木の枝の
断切
(
ちぎ
)
れて飛ぶ音がする。それに、猟犬どもが
間断
(
ひっきり
)
なしに吠え立てるので、
暴風雨
(
あらし
)
の叫びや樹々の軋る音も
気圧
(
けお
)
されるくらいだ。
犬舎
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
庭
常用漢字
小3
部首:⼴
10画
園
常用漢字
小2
部首:⼞
13画
“庭”で始まる語句
庭
庭前
庭面
庭下駄
庭先
庭訓
庭樹
庭掃
庭燎
庭口