“たいまつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイマツ
語句割合
松明66.3%
炬火22.9%
松火6.8%
火把1.1%
1.1%
松炬0.4%
焚火0.4%
焼明0.4%
焼松0.4%
続松0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、大きな真赤な火で、提灯の光でもなく、電気燈の光でもなく、松明たいまつの光でもなく……えたいの知れない火の玉だ。
「しかたないさ。炎は松明たいまつを燃やし去ってゆく。人は現在と過去とに共に存在することはできないからね、クリストフ。」
いと高しといふにあらねど一の山のそびゆるあり、かつて一の炬火たいまつこゝより下りていたくこの地方を荒しき 二八—三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
シンフォニイの最後の拍子に連れて、序曲プロロオグを唱う者登場する。そのうしろに炬火たいまつ小厮こものたち。
「俺は松火たいまつの光を見たよ」若い方が忍びで云った。「確かに夢見山の中腹でな。……そうさ、噂は本当らしい」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
田面には地図の様な線条が縦横に走って、ひでりの空は雨乞の松火たいまつに却って灼かれたかの様に、あくまでも輝やき渡った。
十姉妹 (新字新仮名) / 山本勝治(著)
その中には二三の鍛冶道具と、火把たいまつが一対と、引火奴箱ほくちばこが一つ入っていた。
火把たいまつを握れば、火遂にその手に及ぶ、然り、思いの外殺急さっきゅうに及び来れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
こしもとをしてはうきひともたいまつごとくにしてあまねせしむ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たちまち、たいまつのごとく燃ゆる、おもほてりを激しく感じた。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
監物の子作左衛門、松炬たいまつを照して父のかばねを見て居たが、自らも従士五六十を率いて突入して果てたと云う。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
得体の知れない喚き声を挙げて駈けて来る一団が、焚火たいまつを先頭に立てゝ一本道を上つて来るので、僕は、ともかく、道の上に傘のやうに腕を伸してゐる老木の(何の木か知らないが)枝に、飛びついて、息を殺した。
その時莚包むしろづつみ焼明たいまつを持って背の高い男が、を持った角顔の男のほうを見て、
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と云った。それを聞くと莚包むしろづつみ焼明たいまつを持った背の高い男は、首をすくめるようにして口をつぐんでしまった。そして、一行は無言になってかわらすそへ往った。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
今や/\とぞ待ちたりける、夜半過ぐるほどに、雨風一通り過ぎて、電火の激する事ひまなし、しばらくあつて比良ひら高峯たかねの方より、焼松たいまつ二、三千がほど二行に燃えて
平家の勢の中に播磨はりま国の住人福井庄の下司げし、次郎太夫友方ともかたと云ふ者、たて続松たいまつにして、在家に火をぞ懸けたりける。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)