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炬
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たいまつ
ふりがな文庫
“
炬
(
たいまつ
)” の例文
余
(
よ
)
は人に
助
(
たす
)
けられて
高所
(
たかきところ
)
に
逃登
(
にげのぼ
)
り
遙
(
はるか
)
に
駅中
(
えきちゆう
)
を
眺
(
のぞめ
)
ば、
提灯
(
ちやうちん
)
炬
(
たいまつ
)
を
燈
(
とも
)
しつれ大勢の男ども
手
(
てに
)
々に
木鋤
(
こすき
)
をかたげ、雪を
越
(
こえ
)
水を
渉
(
わたり
)
て
声
(
こゑ
)
をあげてこゝに
来
(
きた
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(貴樣、おれを殺すつもりか、大逆無道者!)と
炬
(
たいまつ
)
のやうな眼光で睨まれた、臆しもせず淵邊の野郎が、そのお膝を
斫
(
き
)
りつけ、御身體に馬乘りになつて咽喉を突きかけると
滑川畔にて
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
婢
(
こしもと
)
をして
帚
(
はうき
)
に
燭
(
ひとも
)
し
炬
(
たいまつ
)
の
如
(
ごと
)
くにして
偏
(
あまね
)
く
見
(
み
)
せしむ。
令史
(
れいし
)
慌
(
あわ
)
て
惑
(
まど
)
ひて、
傍
(
かたはら
)
にあり
合
(
あ
)
ふ
大
(
おほい
)
なる
甕
(
かめ
)
の
中
(
なか
)
に
匐隱
(
はひかく
)
れぬ。
須臾
(
しばらく
)
して
妻
(
つま
)
はや
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
りてゆらりと
手綱
(
たづな
)
を
掻繰
(
かいく
)
るに、
帚
(
はうき
)
は
燃
(
も
)
したり、
婢
(
こしもと
)
の
乘
(
の
)
るべきものなし。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
燃残
(
もえのこ
)
りたる
炬
(
たいまつ
)
一ツをたよりに人も馬も
首
(
くび
)
たけ水に
浸
(
ひた
)
り、
漲
(
みなぎ
)
るながれをわたりゆくは馬を
助
(
たすけ
)
んとする也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
たちまち、
炬
(
たいまつ
)
のごとく燃ゆる、おもほてりを激しく感じた。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
両人
炬
(
たいまつ
)
をふりてらしてこゝかしこをみるに光るものさらになく、また
怪
(
あや
)
しむべきをみず、さては人のいふは
空言
(
そらごと
)
ならん、いざとて
皈
(
かへ
)
らんとしけるに、水上
俄
(
にはか
)
に
光明
(
くわうみやう
)
を
放
(
はな
)
つ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
両人
炬
(
たいまつ
)
をふりてらしてこゝかしこをみるに光るものさらになく、また
怪
(
あや
)
しむべきをみず、さては人のいふは
空言
(
そらごと
)
ならん、いざとて
皈
(
かへ
)
らんとしけるに、水上
俄
(
にはか
)
に
光明
(
くわうみやう
)
を
放
(
はな
)
つ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此ほとり用水に
乏
(
とぼ
)
しき所にては、
旱
(
ひでり
)
のをりは山に
就
(
つい
)
て井を
横
(
よこ
)
に
掘
(
ほり
)
て水を
得
(
う
)
る㕝あり、ある時井を掘て横にいたりし時
穴
(
あな
)
の
闇
(
くら
)
きをてらすために
炬
(
たいまつ
)
を用ひけるに、
陽火
(
やうくわ
)
を
得
(
え
)
て
陰火
(
いんくわ
)
忽
(
たちま
)
ち
然
(
もえ
)
あがり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
炬
漢検1級
部首:⽕
9画
“炬”を含む語句
炬火
炬燵
一炬
秉炬
置炬燵
炬燵櫓
炬燵蒲団
炬燵話
炬火持
炬燵板
炬燵布団
春炬燵
炬燵掛
百炬火
秉炬法語
田嶺炬燵話
竹秉炬
炬燵蒲團
藁炬火
蝋炬火
...