“炬燵櫓”の読み方と例文
読み方割合
こたつやぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炬燵櫓こたつやぐらまたいだ同然、待て待て禁札を打って、先達が登山の印を残そうと存じましたで、携えました金剛を、一番突立つったてておこう了簡りょうけん
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
机竜之助は、また炬燵櫓こたつやぐらの中へ両の手を差込んで、首をグッタリと蒲団ふとんの上へ投げ出して、何事もなく転寝うたたねの形でありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
見ると、この春、普請ふしんしたばかりの新座敷の天井へ向って、炬燵櫓こたつやぐらをかさねて踏み台にし、浮大尽は、筆を持って何か書きちらしているのだった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)