“こたつやぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
炬燵櫓90.9%
火燵櫓9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、この春、普請ふしんしたばかりの新座敷の天井へ向って、炬燵櫓こたつやぐらをかさねて踏み台にし、浮大尽は、筆を持って何か書きちらしているのだった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ゆき子は立つたなりそれを見降してゐたが、思ひついたやうに、蒲団から、炬燵櫓こたつやぐらを引つぱり出して、さつさと風を切るやうな音をたてて蒲団をたゝみ出した。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
御膳おぜん火燵櫓こたつやぐらの上へ乗せまして——私は御櫃おはちかかえて坐っておりましたがおかしくって……
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)