“御櫃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おはち60.0%
おひつ30.0%
みひつ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから突然この小舅こじゅうとと自分の間に御櫃おはちを置いて、互に顔を見合せながら、口を動かすのが、御米に取っては一種な経験であった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
故のペンが無言のぎょうをさせられた口惜しまぎれに折を見て元利共取返そうという勢でくるからたまらない。一週間無理に断食をした先生が八日目に御櫃おひつを抱えて奮戦するのママがある。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
内侍所ないしどころ御櫃みひつ剣璽けんじ捧持ほうじなど、はや御立座に供奉ぐぶして、おん出でましのように拝されますが、もし、大元帥だいげんすいの大君が、ここに、おわしまさずとなったら、あとの義貞以下、われら将士は
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)