“駅中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えきちゆう33.3%
えきちう33.3%
しゅくじゅう16.7%
しゅくちゅう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余(よ)は人に助(たす)けられて高所(たかきところ)に逃登(にげのぼ)り遙(はるか)に駅中(えきちゆう)を眺(のぞめ)ば、提灯(ちやうちん)炬(たいまつ)を燈(とも)しつれ大勢の男ども手(てに)々に木鋤(こすき)をかたげ、雪を越(こえ)水を渉(わたり)て声(こゑ)をあげてこゝに来(きた)る。
毎年の事ながら不意の大雪にて廿七日より廿九日まで駅中(えきちう)家毎の雪掘(ぼり)にて混雑(こんざつ)いたし、簷外(えんぐわい)急(たちまち)玉山を築(きづき)戸外へもいでがたく悃(こま)り申候。今日も又大雪吹(ふゞき)に相成、家内暗(くら)く蝋燭(らふそく)にて此状をしたゝめ申候。
無論、斯(こ)うなっては塚田巡査一人の手に負える問題ではない。高山(たかやま)からも警官が大勢出張した、岐阜の警察からも昼夜兼行(ちゅうやけんこう)で応援に来た。狭い駅中(しゅくじゅう)は沸返(わきかえ)るような混雑である。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
誰云うとなく此声(このこえ)が駅中(しゅくちゅう)に拡がると、まだ宵ながら眠れるような町の人々は、不意に山海嘯(やまつなみ)が出たよりも驚かされた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)