“駅夫”のいろいろな読み方と例文
旧字:驛夫
読み方割合
えきふ85.7%
ポルター14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往って見ると此は不覚ふかくがしまって居る。駅夫えきふに聞くと、睡むそうな声して、四時半まではあけぬと云う。まだ二時前である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
丁度ちやうど其時大島の重ねに同じ羽織を着て薄鼠の縮緬の絞りの兵児へこ帯をした、口許くちもとの締つた地蔵眉の色の白い男が駅夫えきふに青い切符を渡して居た。
御門主 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
また、駅夫ポルターが白色の前垂れを着しおるも、特色の一つなり。これよりロシアの汽車に乗り換え、夜一時発車。汽車はこれを他邦のものに比するに一層大にして、意外に安逸なるを覚ゆ。
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)