“松籟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうらい82.9%
しようらい8.6%
まつかぜ5.7%
しやうらい2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあ、茶でも一口すすろうではないか。明るい午後の日は竹林にはえ、泉水はうれしげな音をたて、松籟しょうらいはわが茶釜ちゃがまに聞こえている。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
山嶺さんれいゆきなほふかけれども、白妙しろたへくれなゐや、うつくしきかなたまはる松籟しようらいときとしてなみぎんずるのみ、いておどろかすかねもなし。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ふたたび静かな松籟まつかぜが返ってきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流水と松籟しやうらいの響に交る讀經の聲と
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)