“しやうらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
將來41.2%
性來17.6%
生来11.8%
将来5.9%
性来5.9%
松籟5.9%
生來5.9%
精靈5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれはやし持主もちぬしうてつたのである。それでもあまりにひとくち八釜敷やかましいので主人しゆじんたゞ幾分いくぶんでも將來しやうらいいましめをしようとおもつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
牛込築土前うしごめつくどまへの、大勝棟梁だいかつとうりやうのうちへ出入でいりをする、一寸ちよつと使つかへる、岩次いはじつて、女房持にようばうもち小兒こども二人ふたりあるのがた。む、ふ、つ、道樂だうらくすこしもないが、たゞ性來しやうらい釣好つりずきであつた。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
人々ひとびと御主おんあるじよ、われをもつみくなしたまへ、この癩病らいびやうものを。」あゝさむしい、あゝ、こはい。だけに、生来しやうらいしろいろのこつてゐる。けものこはがつてちかづかず、わがたましひげたがつてゐる。
利根とね水源すゐげん確定かくていし、越後えちごおよ岩代いわしろ上野かうずけの国境をさだむるを主たる目的もくてきとなせども、かたは地質ちしつ如何いかん調査てうさし、将来しやうらい開拓かいたくすべき原野げんやなきやいなや良山林りやうさんりんありやいなや
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
診断がまづからうが、学問が無からうが、唯病家へ往つて落つき済まして居さへすればそれで良い評判を取る事も出来るものなのだが、不仕合せにもこの元孝は性来しやうらいひどい慌て者だつた。
流水と松籟しやうらいの響に交る讀經の聲と
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
私は生來しやうらい性癖せいへきといふよりは寧ろ環境の爲めに、金持ちやくだらない奴等が、生活を刺㦸する爲めにやるつまらない道樂だうらくに馴れつこになつて、飽き/\してゐる至つて平凡な道樂者だうらくものなんです。
男の木乃伊と女の木乃伊が、お精靈しやうらい樣の茄子の馬の樣な格好をして、上と下とに重なり合つてゐた。その色が鼠色だつた。さうして木偶でく見たいな、眼ばかりの女の顏が上に向いてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)