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性來
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しやうらい
其の
間彼は
何にも
不足に
思つては
居なかつた。それを
勘次が
歸つて
見ると
性來好きでない
勘次へ
忽ちに
二人の
子は
靡いて
畢つた。
牛込築土前の、
此の
大勝棟梁のうちへ
出入りをする、
一寸使へる、
岩次と
云つて、
女房持、
小兒の
二人あるのが
居た。
飮む、
買ふ、
摶つ、
道樂は
少もないが、たゞ
性來の
釣好きであつた。
もて營業と爲ぬ又同町に山田
元益といふ
醫師あり是は
這れ庄兵衞が兄にて
幼名を庄太郎といひしが
性來善からぬ
品行ありて
賭博を好み
酒を飮み親に
苦勞を掛ることも度々あれば父は
怒り
久離を