“久離”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうり68.8%
きうり31.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三年前に久離きゅうり切って勘当され、二十五にもなるいい若い者が、妻恋坂の知り合いの二階にすこともなくゴロゴロ暮しているのでした。
かまの下の灰まで自分のもんや思たら大間違いやぞ、久離きゅうり切っての勘当……」を申し渡した父親の頑固がんこは死んだ母親もかねがね泣かされて来たくらいゆえ
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「いえ、二年前に別れた切りで御座います。三百兩の金はとうに費つて了つたでせうが、久離きうり切つた兄のところへ顏を出すのがおつくふで泉屋さんを困らせて居るのかもわかりません」
もて營業と爲ぬ又同町に山田元益げんえきといふ醫師いしやあり是はれ庄兵衞が兄にて幼名をさなゝを庄太郎といひしが性來しやうらいからぬ品行おこなひありて賭博とばくを好みさけを飮み親に苦勞くらうを掛ることも度々あれば父はいか久離きうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)