“原野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんや92.9%
のはら7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてこの草は中国の北地、ならびに満州〔中国の東北地方〕には広く原野げんやに生じているが、わが日本にはあえて産しない。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それは痩せた土地である。背の低い草が一面に生えていて、一望千里の平らな原野げんやである。光は弱く、空も草原も鼠色の一色に塗り潰された世界である。
八月三日の夢 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
さるほどに黄金丸は、主家を出でて幾日か、山に暮らし里に明かしけるに。或る日いと広やかなる原野のはらにさし掛りて、行けども行けども里へは出でず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)